2010年 09月 26日
40’s Red Top Engineer Jacket チョコチン付き
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久しぶりに少し私物を紹介しますね。
洋服というものは、
本来オシャレの為に作られたものではありませんし、作るものではありません。
必要なものを、Gear(道具、用具)の為に作られるもので、作られていた時代があります。
今日のこのGearもその中の1つです。
一般的にはCover Allと呼ばれるこのJacketは、正式にはEngineer Jacketと呼びます。
欧米でCover Allというと、つなぎの事を言いますので、ご注意を^^
基本的には鉄道職員の為に作られ、プラットホームで着る制服。
その下には、Over Allを着て、懐中時計を持ち働いていたのです。
Jacketによっては懐中時計を入れるPocketもあります。
寒さ対策、鉄道が跳ねる石などから首を守るため、40年代のShirts,Jacketに見られる
チンストラップが付いています。僕のは短いタイプの為、
業界では『チョコチン』と呼ばれています。
もう1つの特徴は、Pocketが2つ、Bottonが4つしかない事。
第二次世界大戦中は、物資(Denimや金属)が軍備優先に使用され不足していた為、
Uniform系には、極力少なく作られていたようです。
Engneer Jacketは通常13oz.Denimで作られる事が一般的ですが、
こちらは、11oz.で作られ、少しでも木綿を減らすための工夫の様です。
Pocketも間口が狭く底が広くなる鍋型で、ハンマーetc.道具が落ちにくい工夫で
40's特有のディテールです。
どんな方が着て働いて、その後何人の方々を経て、私のもとに来たのか!
考えるだけで楽しくなります。
今は温泉で着ているので、一応Work Wearで良いと思います。
Outdoor,Work,Militaryは、今でもGearとして物を作っています。
その時、必要で大事な身体を託すことの出来る素敵な洋服をどうか見つけてください。
長々とすみませんでした。。。
by rooms_yozokasuga
| 2010-09-26 20:34
| 私物紹介